猫の吐き気について


追記*この記事を見に来られた方へ

私の黒猫のあちんは2015年に16歳余で虹の橋をわたりました。
今では幸せに過ごした思い出とともに私の中にいてくれています。

8歳のときに怪我をしたときに、血液検査で腎臓病と診断されましたが、
うまく対処できたのかそちらは重症化することなく何年も過ごしました。
検査を少し頻繁にして、数値が改善したら補液は控えました。
ネフガードがよかったこともあると思っています。

15歳前後から急に痩せてきまして、悪性リンパ腫という診断でした。

当時は漢方もさがしましたが、もっと早く気がついていればとか、
まだできることがあったのではないかと、悩む時期も長かったです。
今でも例えば、当時知らなかった民間療法の二酸化塩素やビワの葉療法など、気になります。

口が悪く食べられなくなっていて、口に入れてあげると、体は栄養を欲していました。
シリンジで緩めたフードを与えるような日々のなか、
最後のほうでは眼振や吐き気がひどく、つらそうでした。
和らげるための薬を病院によって、もらえるところとそうでないところがあり、
最後はもっと出してもらっておけばよかったと、感じていたのでした。

記事は医院様にも恐縮ですが、自分なりに残しておきたくて、置いております。
ご訪問の方はおそらくご自分の仔のことでいろいろとご心配があり
ご覧になっていることと思います。
とても曖昧なままの掲載となっており、たいへんもうしわけありません。

どうぞ快方へむかえますように。お祈りいたします。


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岡本動物病院様のブログ記事に嘔吐止めのいろいろについて解説がありました。


この医師がかいていらっしゃる、水も飲めない嘔吐があるのに、
吐き気止めが飲み薬であるというのはたいへんな矛盾ということに
現在しょほうされている薬で、今おちついているとして、長く吐き止めが使用できるのかといった、
心配があるので、とても助かる記事です。
吐き止めについては薬名をくちにされない傾向をかんじています。
難しい選択があるからかもしれません。


http://www.okamoto-vet.jp/blog/index.php?e=495
以下記事引用です。




嘔吐がある際には真っ先に行う処置です。
まずはここから。

嘔吐があると、食べ物も水も全て逆流して口から出てきます。
胃の中に食べ物や水がない場合には胃液が、ひどくなると胆汁が出てきます。
回数が多くなればなるほど体へのダメージが大きくなります
だからこそ、まずは「嘔吐を止める」ことに集中します。

ではその方法は?ということ・・・
実際には原因によりけりなんですがここでは使用する薬について。

現在頻繁に使われているのは「セレニア」という注射薬です。
これは脳に「嘔吐中枢」と言うのがありまして、ここが刺激されると
嘔吐してしまうということで、セレニアはこの嘔吐中枢に作用して嘔吐を止めます。
いろんな原因で嘔吐が起こるにせよ、この嘔吐中枢が刺激されるからですので
所謂「「究極の嘔吐止め」となりますね。

ついで、頻発する嘔吐によって結果として胃や十二指腸の粘膜が傷つきます。
また腎不全の際にも同様に粘膜の損傷が起こります。
そこで使用されるのが「H2ブロッカー」と呼ばれる薬です。
いろんな種類がありますが、皆さんの記憶にあるのは「ガスター10」ではないでしょうか?
これがその薬です。
このH2ブロッカーは過去から現在までの変遷がありまして
動物で最初に使われたのは「タガメット:商品名」というものでした。
ただ、これは犬はいいけれど猫に使用するのは要注意というものでしたね。
実際使っても特に問題はありませんでしたが。
私もこれを飲んだことがあります。
ストレス性胃潰瘍という診断でこの薬が処方されました。
二日目にはすっきりして回復しました。
ただ、薬の副作用と思われますが、服薬後ものすごくお腹がすいたんです。
なんというか・・・急に食欲がわ~~~っと出てきました。
それも相まって回復が早かったのかもしれませんね。
タガメットの次は「ザンタック:商品名」が使われるようになりましたが
これはタガメットより効果が高いということでしたが、すぐにガスポート:商品名:ガスターと同じ成分」が
出回るようになりましてあっという間に使われなくなりました。
ザンタックは使用した記憶がほとんどありません。
どのくらい効果が上がったかといいますと、タガメットは10mg/kgで使用していましたが
ガスポートは0.5mg/kgですから1/20量となりました。
つまり効果が20倍アップしたということです。

さて、この他には胃や腸管の運動を止める、あるいは正常に戻すという薬があります。
胃腸の動きを止めれば、どんな吐き気も止まります。
なぜか? 動かないからですね。
私は個人的にはこちらの薬こそが「究極」だと思います。
これは「ブスコパン:商品名」でして、人間ドッグの際など、胃カメラの検査の前処置にこの薬を使います。
ただ、劇薬扱いですから、乱用することは出来ません。
胃腸の動きを司る自律神経を止めちゃう薬ですから、胃腸の動きだけではなく
その他多くの臓器の動きに作用するため、劇薬となってます。
そして嘔吐が胃の逆運動であることに着目して、動きを逆ではなく正常に戻せば嘔吐が止まる、ということで
使用されるのが「プリンペラン;商品名」です。
これもまた人の方でもよく使われますが、動物の場合、特に猫では過剰投与をすると
全身の痙攣を起こすことがあると言われています。
私自身は経験ありませんが、友人のところで起こったと言うのを聞いたことがあります。
体重をきちんと計って計算すればそんな副作用は起こらないんですが・・・
また、数年前にはプリンペラン同様に胃腸運動を正常化するだけはなく
食欲も出させる作用を持つ「プロナミド:商品名」という薬が出ました。
非常に有効だとは思いますが、残念なこととして注射薬がないんですね。

嘔吐を止めたい時というのは、何を飲んでも吐いちゃうわけですから
基本「飲み薬」というはおかしいんですね。そう思いませんか?
水飲んでも吐いちゃうのにどうやって薬を飲むの?ってことです。
だから「吐き気止めの飲み薬」というのは大変な「矛盾」だと思ってます。

獣医療で一般的に使われる「嘔吐止め」について書いてみました。
『ウチの犬・猫にはどんな薬が使われているんだろう?』って疑問に思うことはありませんでしたか?
商品名がわかれば詳しく調べることも出来ますからね。
是非、参考にしてみてください。


by noasgarden | 2015-06-25 12:33 |  くろ猫 のあちん | Comments(0)

イラストレーターまゆみんのフード&ガーデン


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