至福の和会席のおもてなし。
2019年 06月 17日
梅雨時の合間をぬって、作家仲間の植草桂子さんのお宅へ。
江戸懐石料理の近茶流の講師免状を持つ彼女、
格のある和食コースの料理の数々堪能させていただきました。
とりあげたのは、一つめのお皿。
ほんの小さな穂紫蘇の葉が可愛いトマトのすり流し。白い湯葉に映え、味は爽やかでほのかに甘く旨かった。
目にも涼やかなカクテルグラスに張られて、受け皿が和骨董。
シノワズリ趣味のフランス人じゃあないが、フランス風の植草邸のリビングでの和のコース、
わたしにはこれが桂子さんのハーモニーと感じました。
器について江戸の印判に、高台付きの土物、サンショをさりげなくさしてあった九谷の壺、
唐津の親子窯元のぐい呑など、話題はつきず。
前夜仕事が明け方近くまであったので少し寝不足だったのもあり、
ぷりぷりのワンコまみれに、美味しいものにみたされ、
4種の美酒ちゃんぽんで、しばし気を失ってしまいました笑。
同じく作家仲間の岡本典子さん、なかがわみさこさん、大人の女性の会話がまたいいかんじで、
よい風にふかれソファで朦朧とするなか、夢見る午後は暮れていきました。
下北沢からお持ちしたシェリュイのカヌレとコーヒーでお茶になったのはもう夜!
話もつきないけど、ご家族も戻られて、これはいかんと、後ろ髪を引かれつつ辞したのでした。
二両しかない江ノ電にのりほっかり。
バルコニーから迎えてくれた姿を思い返しながら、帰途につきました。
学ぶことばかりで恐縮ながら、我が家のシンプル料理の会にも興味をもっていただく。
出会いをくれた友とともに良い日を選んでお招きしたいと思います。